メロンクリームソーダ

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押し付けじゃない希望

 

3月19日

 

SHE'S One man Tour 2017 "プルーストの欠片"

@仙台MACANA

 

に、行ってきた。

 

ちょうど1年前のこの日、私は生まれ育った街、仙台を離れて上京した。引っ越す直前、最後に観るライブに選んだのが、SHE'Sの仙台初ワンマン「She'll be fine-chapter.0 @enn2nd」だった。

 

上京してからのこの1年の生活は本当に過酷で、ライブどころではなかった。(金銭的な意味で)

 

だから、SHE'Sを観るのも1年ぶりだったし、仙台のライブハウスに行くのも1年ぶりだった。

 

今回の公演に対する想いを書くにあたって、SHE'Sと出会った日までどんどん遡って行ったら、その日に至るまでの様々な音楽の繋がりが見えてきた。

 

 

SHE'Sとの出会い

 

SHE'Sのライブを初めて見たのは2015年6月、校外実習が始まる直前だったのでよく覚えている。Brian the Sun、Goodbye holiday、LAMP IN TERRENとの4マンでenn2ndに来たときのことだった。

 

全バンド一応知っていたしYouTubeで聴いたこともあった。SHE'SもVoiceで知っていたし、ピアノロックというのも今のシーンでは結構珍しいなと思ってたので(何様だ)印象は強かった。

 

ただ、この日私はあくまでBrian the Sunが見たくて行っていた。チケットもぎってもらうときもブライアンです、と言っていた。

 

出演順は覚えてないが、とにかくSHE'Sのライブは眩しかった。もちろん曲だってほとんど知らなかった。でもとにかくメロディが良くて聴き心地が良い、ピアノの旋律が見事、スケール感も何もかもYouTubeで聴く何倍も良かった。

 

まさに

 

事件は現場で起きているんだ!!

 

だった。

 

しかもMCで初めて仙台に来たと知って、これはなんという貴重な日に居合わせたのだろうと思った。あと関西人の饒舌さハンパねぇと思った。

 

気に入ったらその日にCDを買って帰りたいし、可能ならば直接感想を伝えたい派だが、その日は実習前で本当にお金がなくて何も買えなかった。終演後竜馬さんがフロアに出て来ていたけど、イケメン恐怖症な私は話す勇気がなくて帰った。(本当に眩しくてむりだった)

 

実習が落ち着いて、タワレコで既出のCDを揃える。と言っても当時はまだミニアルバム2枚だけだったが。

 

どんなアーティストでもあんまり好きじゃない曲ってあると思う。少なくとも私はそう。どんなに崇拝しているアーティストでもあんまり聴かない曲はある。

 

でもSHE'Sにはそれがなかった。全曲好き。一度再生したらいつも最後までノンストップ、ノー操作。すごいことが起きていた。そしてここから私はSHE'Sにどっぷりハマってゆく。

 

 

半年で3度のenn2nd

 

8月にまたSHE'Sは仙台に来てくれた。タワレコの企画で、カラスは真っ白、Goodbye holiday、Shiggy Jr.との4マン。

 

この時にはもうCDもかなり聴き込んでいたし、とにかく楽しかった。全曲好きだから何が来てもブチ上がった。基本地蔵だけど多分すごい笑ってたと思う。アルカイックスマイル的なそれを浮かべていたと思う。気持ち悪いですね。

 

竜馬さんの楽しそうにピアノを弾く姿がすごく好きだ。ピアノを習っていた頃ずっと表現力が足りなかった私にとってすごく羨ましく見えた。そして何より、

 

あ、私またピアノ弾きたい

 

と思った。

 

大学受験を控えてレッスンを辞めたけど、それまでだって低空飛行で続けて来た感じだった。でも、私はピアノ自体に嫌気がさしたのではなくて、義務的に弾くのが嫌だったんだ、好きな音を弾きたい、そう気付いた。

 

ちゃんと伝えたいな、と思った。この日もフロアに出て来ていた竜馬さんに、今度こそちゃんと伝えた。(はずだけど緊張しててあんまり覚えてない)

 

iPhoneにサインを貰っている時、左利きなことに気付く。私自身も左利きなので、勝手に親近感を覚えて「私も左利きです!」とかどうでもいいことを口走ってしまったのだけど、竜馬さんは「左利きは天才やからな〜!」と言って下さった。私はこの言葉を鵜呑みにした。私も天才なんだと簡単に自分を信じた。

 

その後お守りみたいに使っていたiPhoneも年老いて下取りに出してしまったのでもう手元にはないけれど、あの時の言葉はずっと覚えている。都合の良いことばかり覚えているとはまさにこのことだ。悪くないと思う。(下取りに出した時店員さんが あ、あの…本当にいいですか…?思い出が詰まって…いるような… ってすごく心配してくれて辛かった。笑)

 

その次は10月頭のメガロックス。サーキットイベント。SHE'Sは初出演でenn2ndのトリだった。ブライアンが確かマカナのトリで、当日まで頭を抱えていた気がする。

 

enn2ndは規制がかかるほどパンパンに人が入っていて、すごく嬉しかった。このバンドはもっともっと大きくなっていくなって確信した。

 

 

そして程なくして2016年3月の頭にenn2ndで仙台初ワンマン開催が発表される。初来仙から1年たらずでワンマンまでもってきたか、と驚いた。もちろんすぐチケットを押さえた。旅立つ前、最後のライブに。

 

この日のライブは、たしか8月?に1人で行った時ナンパしてきて仲良くなった子(笑)と一緒に見た。話したら同い年だったり、同じチェーン店でバイトしてたりで、出会いって面白いなぁとこういうところでも思う。

 

全員がSHE'S好きで集まってる会場に初めて居合わせて、とっても心地よい時間だった。

SHE'Sはノスタルジックな気持ちを大切にしている曲が沢山あって、22年間暮らした仙台でのあらゆる思い出が走馬灯のように駆け巡って、何度も涙をこらえたり流したりしながら噛み締めていた。最後にここを選んでよかったと心底思った。

 

 

そして私は3月19日に上京した。

 

 

 

SNSは時に人を救う

 

いろんな面から総じて、直接伝える事が難しくなってきたので、インスタのコメント欄でいろんな想いを送るようになった。「上京してもめげないよーに!」の言葉を私はスクショしていて辛い時に見たりしていた。当たり前に一方的な想いだし、時に個人的な報告でしかなかったし、完全に依存だと思うけど、それでも何かすがるものがないと私は日に日に立ち止まることも進むことも難しい精神状態になってきていた。

 

年が明けて、いよいよボロボロになってしまった時「逃げるが勝ちな時もあるのを忘れずに。」という返信を貰ったことがあった。私は頑なに「逃げたら負けだ」と思っていた。でもこの言葉を受けて、ハッとした。ここから逃げることで私は何に負けるんだろう?私の人生が負けてしまうのだろうか?違う、私は人生を勝つ為に逃げるんだ。

 

そして私は逃げる為に全エネルギーを使った。苦しかった。ただでさえ不安定なのに夜は特に波がひどくて、理由のない不安に駆られてはしょっちゅう体育座りで小さくなってグズっていた。

 

そんな時にTonightをよく聴いていた。

 

SHE’S - Tonight (Music Video Full) - YouTube

 

 

"君が一人を感じたら この声を頼っていいから"

 

昔から他人に頼る事が苦手で全部自分でなんとかしようとしていた。それが時に良くないことも分かっていた。それでもなかなか直せるものでもないし、とにかく苦しかった。

そんな時、ウォークマンから流れる声に頼って私は救われていた。   

 

 

"僕らは生きてこそだ"

 

死にたい、という自発的な思いまではいかずに済んでいたが、"死"を意識する事がかなり増えていた。駅のホームでぼんやり立っているとよく「ああ、確かにいま飛び込めば仕事行かなくて済むよなぁ」とか考えていたし、切り札を使ってもなお逃げるための交渉がうまく進まなかった日の帰りは本気で「このままだったら逃げるにはもう死ぬしかないかもしれない」と思った。そんな時響いていたのがこの歌詞だった。

 

 

逃げ切った末、1年ぶりの再会

 

最終的に私は生にしがみついて逃げきった。色々と落ち着いた頃、いかに自分が落ちきっていたか、危険思考になりかけていたか気付いた瞬間ゾッとした。

 

次の場所もなかなか決まらずプー太郎な私に両親は優しかった。迷惑ばかりかけてるし、親孝行もできないし、私は何してるんだろう、ごめんね、そんなことばっかり言っていた。でも、「今は充電期間だよ」そう言ってくれた。

 

親に仕送り貰っているのに今回のツアーも仙台と赤坂を押さえてしまった。父が帰省する車にご一緒できることになったから正直にその話をしたら「せっかくだし行けばいいじゃん」と言ってくれた。

 

1年ぶりの再会は大好きなマカナだった。

慣れた会場、慣れた顔ぶれ、それだけで安心できた。ただ、東京でもワンシーズンに1公演行くか行かないかだったので、ライブ自体も久しぶりで、緊張して吐きそうだった。場内に入ってからずっと、具合悪くなるから早く始まってくれと思っていた。

 

客電が落ちると喉の詰まりがスッととれる。

 

あっという間の2時間だった。

4人の変わらない笑顔と眩しいステージがそこにあって、でも演奏や竜馬さんの歌声はもっと洗練されてより美しく力強くなっていて。

 

SHE'Sのライブのフロアにはふわふわ可愛い女の子が多くて、(気にすることでもないのに)私はいつも引け目を感じていたけど、今回は男性もちらほら増えていてそれも嬉しかった。隣にいた男の人はほとんどの曲を口パクで歌っていて、見るからに愛が溢れていて嬉しくなった。

 

Tonightを書いたきっかけは友達が心の病気になってしまったことだったと竜馬さんが言っていた。(のちに熊本地震があってそこから少し変わったけど、とのことだったが)

 

同じ状況だった私に届いたのだから、きっとそのお友達にもしっかり届いていると思う。

 

1年前、私を励まし送り出してくれたときの彼らと同じ歳になっている。23歳。何もできていないじゃないか、と思った。自分なりの、自分が綺麗だと思うキラキラを作りたい。死にたくなってる誰かを生に引っ張り戻したい。沢山笑いたい。好きなものに囲まれて生きていきたい。

 

いつも闇の中にいる私に沢山の光を浴びせてくれてありがとう。逃げ道を照らしてくれてありがとう。そんな気持ちでいっぱいのライブだった。

 

出会ってまだたった2年弱。それでも私にとっては既にとっても大きな存在になっているバンドだ。

 

ファイナルの赤坂も行く予定なのだけど、ひとつのアーティストのツアーで複数公演行くことも今までなかったのでこれが初めてだ。ブリッツに行くのも初めて。ドキドキする。楽しみ。

 

 

偶然と直感で繋がってゆく

 

散々個人的な出来事と思い入れを語ってきたけど、音楽に出会う偶然と直感の話ももっと書きたい。全部まとめて書きたかったけど長くなるのでこれについては次の記事に。