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メロンクリームソーダ

Twitter @_imatter__

何もない時間

お父さんと仙台に帰って来た。

 

朝7時半に出発したものの北関東は大渋滞で、自宅に到着するまで7時間半かかった。夜中に走らせて渋滞を回避しようかなんて話もしていたけれど、同じことを考えている人は多かったようで、どうやら夜中から渋滞は始まっていたらしい。結果オーライである。

 

お父さんは床屋に行き、パート帰りのお母さんと夕飯の買い出しをして帰る。なんとなく床にゴロゴロしたり、ガタがきた座椅子に座ってOH!バンデスを見たり、同じ空間にいながら会話も交わさず時間は流れる。この"何もない時間"が、あの頃は退屈で仕方なかった。同じ空間にいたって、会話を交わさないのなら1人でも同じだ。早くこの退屈な場所から抜け出したい。そう思っていた。

それは全くの間違いだった。会話がなくともそこに"いる"ことがどれだけの意味を持っているか。今はこの"何もない時間"がとても大切に思える。そこに"いる"ことは当たり前のことではないし、永遠に続くものではない。そんなこととっくの昔に理解していたつもりだった。

常に死を意識して生活するだなんてストレスしか溜まらないし、野暮なことだと思うけれど、永遠に続く時間ではないのだということはしっかり心に留めておかなきゃならない。お母さんに毎朝髪を結ってもらっていた日々がもう戻らないように、あの甘い卵焼きの味も、こまめに書き換えられるホワイトボードも、韓国ドラマが撮りためられた録画リストも、お父さんが運転する車に乗ることも、日曜大工してもらうことも、全てはいつか終わるのだ。私だっていつか終わるのだ。

そんな当たり前のことを、最近よく考える。そうしたら、つまんないことでイライラしなくなってきたし、幸せを感じる時間が増えた気がする。黙って一緒にずんだ餅をつついている時間すらとても幸せだった。

大事にしなきゃいけないものは身近に溢れてるなんてよく聞く言葉だけれど、それをしっかり自覚するのは難しい。

 

いつも守ってくれる人たちくらいもっと大切にしなきゃダメだな。

 

そんなこんなで、これから大学の親友たちに会いに行く。長期で帰ってこれるのもこの後しばらくないだろうし、しっかり噛み締めたい。